ビジネス会計検定3級に合格したいなら、計算問題を繰り返し練習するのが一番の近道です!
本番で焦らないためにも、実際の会社の決算書をイメージしながら手を動かしてみましょう。数字に慣れてくると、問題文の意図やポイントも自然と見えてきますよ。
この記事では、よく出るパターンを押さえた30問を用意しました。解説付きなので、間違えても大丈夫!一緒に合格を目指してがんばりましょう!
財務諸表の基礎知識
財務諸表の種類(貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書)や各財務諸表の役割や構造、項目の意味などが出題されます。
問題1
貸借対照表で「資産」として正しく分類されるものはどれですか?
A. 売掛金
B. 支払手形
C. 資本金
正解:A
解説:売掛金は将来現金化が見込まれる資産です。支払手形は負債、資本金は純資産です。
問題2
損益計算書で「売上総利益」を求める計算式はどれですか?
A. 売上高 - 売上原価
B. 売上高 - 販売費及び一般管理費
C. 売上高 - 営業外費用
正解:A
解説:売上総利益は売上高から売上原価を差し引いて求めます。
問題3
貸借対照表の「負債」に該当するものはどれですか?
A. 現金
B. 借入金
C. 繰越利益剰余金
正解:B
解説:借入金は返済義務のある負債です。現金は資産、繰越利益剰余金は純資産です。
問題4
損益計算書で「営業利益」を求める際に差し引くものはどれですか?
A. 営業外収益
B. 販売費及び一般管理費
C. 法人税等
正解:B
解説:営業利益は売上総利益から販売費及び一般管理費を差し引いて求めます。
問題5
貸借対照表の「純資産」に含まれるものはどれですか?
A. 売上高
B. 資本金
C. 支払手形
正解:B
解説:資本金は株主からの出資であり、純資産に含まれます。
問題6
キャッシュ・フロー計算書で「営業活動によるキャッシュ・フロー」に含まれる取引はどれですか?
A. 設備投資による支出
B. 商品の販売による現金収入
C. 株式発行による資金調達
正解:B
解説:営業活動によるキャッシュ・フローは本業による現金の増減を示します。
問題7
貸借対照表の「流動資産」に該当するものはどれですか?
A. 建物
B. 土地
C. 売掛金
正解:C
解説:売掛金は1年以内に現金化される流動資産です。建物や土地は固定資産です。
問題8
損益計算書の「経常利益」に含まれないものはどれですか?
A. 営業外収益
B. 特別利益
C. 営業利益
正解:B
解説:経常利益は営業利益に営業外収益・費用を加減したもので、特別利益は含みません。
問題9
貸借対照表の「固定資産」に該当するものはどれですか?
A. 現金
B. 機械装置
C. 売掛金
正解:B
解説:機械装置は長期間使用するため固定資産に分類されます。
問題10
損益計算書の「当期純利益」とは何を表していますか?
A. 会社の総資産額
B. 1年間の最終的な利益
C. 売上高から売上原価を差し引いた額
正解:B
解説:当期純利益は最終的に会社に残る1年間の純粋な利益です。
財務諸表の読み方・用語理解
財務諸表に使われる基本用語や各項目の定義や分類(資産・負債・純資産、売上・費用など)が出題されます。
問題11
「固定資産」の正しい説明はどれですか?
A. 1年以内に現金化される資産
B. 長期間使用する目的で保有する資産
C. 商品仕入れに使われる資金
正解:B
解説:固定資産は建物や機械など長期的に使用する資産です。流動資産と混同しないように注意!
問題12
「売掛金」とは何を指しますか?
A. 後日代金を受け取る権利
B. 仕入れ時に支払う現金
C. 銀行からの借入金
正解:A
解説:商品を販売した後、後日入金されるお金の権利を「売掛金」と呼びます。
問題13
貸借対照表の「流動負債」に該当するものは?
A. 借入金(返済期限:2年後)
B. 買掛金
C. 資本金
正解:B
解説:買掛金は1年以内に支払う義務があるため流動負債です。長期借入金は固定負債に分類されます。
問題14
「繰越利益剰余金」の説明で正しいのは?
A. 株主からの出資金
B. 過去の利益の蓄積
C. 設備投資のための基金
正解:B
解説:繰越利益剰余金は過去の利益の蓄積で、配当や内部留保に使われます。
問題15
損益計算書で「営業外費用」に含まれるものは?
A. 広告宣伝費
B. 支払利息
C. 従業員の給料
正解:B
解説:支払利息は本業以外の活動(財務活動)に関連する費用です。
問題16
「キャッシュ・フロー計算書」で「投資活動」に該当する取引は?
A. 商品の現金販売
B. 新工場の建設
C. 銀行からの借入
正解:B
解説:設備投資は「投資活動」、商品販売は「営業活動」、借入は「財務活動」に分類されます。
問題17
「自己資本比率」の計算式は?
A. 純資産 ÷ 総資産 × 100
B. 流動資産 ÷ 流動負債 × 100
C. 売上高 ÷ 総資産 × 100
正解:A
解説:自己資本比率は「純資産÷総資産」で計算され、会社の安定性を表します。
問題18
「のれん代」が計上される財務諸表は?
A. 損益計算書
B. 貸借対照表
C. キャッシュ・フロー計算書
正解:B
解説:のれん代はM&Aで発生する無形固定資産で、貸借対照表に計上されます。
問題19
「売上原価」に含まれないものは?
A. 商品仕入れ費用
B. 製造現場の人件費
C. 事務所の光熱費
正解:C
解説:事務所の光熱費は「販売費及び一般管理費」に分類されます。
問題20
「流動比率」の適正水準とされるのは?
A. 50%以上
B. 100%以上
C. 200%以上
正解:C
解説:流動比率200%以上が理想とされ、短期的な支払能力を示します。
財務諸表の基本的な分析
基本分析(財務指標の計算と意味)、成長率・伸び率の分析、安全性の分析(流動比率、自己資本比率など)、収益性の分析(売上高営業利益率、総資本経常利益率など)、キャッシュ・フロー情報の利用、1株当たり・1人当たり分析(1株当たり利益、従業員1人当たり売上高など)など分析方法を身に付けましょう。
問題21
流動比率を求める計算式はどれですか?
A. 流動資産 ÷ 固定負債
B. 流動資産 ÷ 流動負債
C. 固定資産 ÷ 流動負債
正解:B
解説:流動比率は「流動資産÷流動負債」で計算され、短期の支払能力を示します。Aは固定負債が誤り、Cは固定資産が誤りです。
問題22
売上高が前期100万円→今期120万円に増加した場合、売上高伸び率は何%ですか?
A. 0.15
B. 0.2
C. 0.25
正解:B
解説:伸び率=(今期-前期)÷前期×100=(120-100)/100×100=20%。単純な差(20万円)ではなく比率を問うポイントです!
問題23
自己資本比率が高いほど、企業のどのような面が優れていると言えますか?
A. 短期的な支払能力
B. 財務の安定性
C. 売上の伸び率
正解:B
解説:自己資本比率は「純資産÷総資産」で、負債に頼らない経営の安定性を表します。Aは流動比率の説明です。
問題24
次のデータから「売上高営業利益率」を計算してください。売上高:800万円 営業利益:160万円
A. 0.1
B. 0.2
C. 0.3
正解:B
解説:営業利益率=営業利益÷売上高×100=160/800×100=20%。粗利益率や経常利益率と混同しないように!
問題25
キャッシュ・フロー計算書で「フリーキャッシュ・フロー」の計算に必要な項目はどれですか?
A. 営業CF + 投資CF
B. 営業CF - 投資CF
C. 財務CF + 投資CF
正解:B
解説:フリーキャッシュ・フローは「営業活動で得た現金」から「投資に使った現金」を差し引いて計算します。
計算問題・実践問題
財務諸表からの数値計算、指標の算出や比較分析、企業間・期間比較による分析などが出題されます。
問題26
次のデータから「流動比率」を計算してください。流動資産:600万円 流動負債:300万円 固定資産:400万円
A. 1
B. 2
C. 3
正解:B
解説:流動比率=流動資産÷流動負債×100=600/300×100=200%。固定資産は計算に関係ありません!
問題27
売上高が500万円、売上原価が300万円の場合、「売上総利益率」は何%ですか?
A. 0.3
B. 0.4
C. 0.6
正解:B
解説:売上総利益=500-300=200万円 → 利益率=200/500×100=40%。原価率60%との混同に注意!
問題28
総資産800万円、当期純利益80万円の場合、「総資産利益率(ROA)」は?
A. 0.05
B. 0.1
C. 0.15
正解:B
解説:ROA=当期純利益÷総資産×100=80/800×100=10%。分母が「総資産」である点がポイントです。
問題29
次のデータから「在庫回転率」を計算してください。売上原価:360万円 期首在庫:40万円 期末在庫:80万円
A. 6回
B. 9回
C. 12回
正解:A
解説:平均在庫=(40+80)/2=60万円 → 回転率=360/60=6回。平均在庫計算を忘れると誤答します。
問題30
キャッシュ・フロー計算書で「営業CF:+200万円」「投資CF:-150万円」「財務CF:+50万円」の場合、現金の増減額は?
A. +100万円
B. +200万円
C. +300万円
正解:A
解説:現金増減=営業CF+投資CF+財務CF=200-150+50=+100万円。符号の扱いが鍵です!
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